京都・滋賀、幸せの日本酒ブログ

美味しいご飯と日本酒と、時々、オツマミ

日本酒ワークショップ「ローカル・サケ・キャノンボール」参加レポ

日本酒コンシェルジュ通信さんが主宰するワークショップ、
ローカル・サケ・キャノンボール(Local Saké Cannonball)」に参加してきました。

この会では、グループテイスティングによって日本酒の地域性を探れます。
お酒の味わいや香りについて、感覚の多様性や自分にない語彙を知ることもできました。

すごく敷居が高い会かと思ってたんですけど、ぜんぜんそんなことなかったです。
むしろ、とてもリラックスして過ごすことができました。

では、さっそくレポしますね。

ローカル・サケ・キャノンボール参加レポ

さっそく、ローカル・サケ・キャノンボールの様子をレポしていきます。

参加したのは「長野県 東部編」と「長野県 西部編」の二回。
長野は酒蔵が多いので(全国2位)、東部と西部に分けて開催されました。

今回の会場は、京都市内にある京町家でした。
到着して会場に入ると、座卓の上に人数分のお猪口やグラスが準備されてました。

お猪口とグラス

このお猪口やグラスは、それぞれ使い道が違います。

ザックリ、こんな感じ。

  1. お猪口 ⇒ テイスティング用
  2. テイスティンググラス ⇒ テイスティング用
  3. プラコップ ⇒ 和らぎ水用
  4. 紙コップ ⇒ 吐き用
ダット
吐き用の紙コップがあるんですけど、誰も吐く人はいませんでした。
みなさん、シッカリ美味しく最後まで飲まれてました。

定刻になりメンバーが集まったら、さっそくワークショップ開始です。
みなさん慣れておられるようで、サラっと自然にスタートしました。

ちなみに、メンバーは1回目(東部編)が7人。2回目(西部編)が8人。
うち2人は、日本酒コンシェルジュの江口崇さん(@umio)とPonさん(@sakemegane0)です。

まずは、江口さんが今回の対象地域について解説。
そのあと、ブラインドテイスティングへと移っていきます。

ブラインドテイスティング

テイスティングは1本ずつ、発表したいことをメモしながら行います。
発表内容にしばりはないので、とにかく思ったこと感じたことを書きなぐりました。

3分経過したら、順番にそのお酒の感想を発表します。
これが、おもしろい。

みんな、言うことが違うんです。
似たような感想もあれば、真逆の感想もある。すごく、多様でした。

感想を発表

たとえば、重いと感じる人もいれば軽いと感じる人もいる。
香りが高いと感じる人もいれば、あまり感じない人もいる。

合わせてみたい料理も、ぜんぜん違う。

似たような感想であっても、その表現は人によって違います。
2つほど、実際にあった例をあげてみましょう。

酸味の表現

酸味が鋭角 ≒ ささる酸味 ≒ オラオラくる酸味

香りの表現

揮発したシンナー ≒ セメダイン ≒ 油性ペン ≒ ガソリンスタンド

それから、自分の知らないものや忘れてるもの。
そういう表現も出てくるので、語彙(ごい)を増やすよい機会になりました。

たとえば「マーブルチャイナ」や「ラムネの香り」という表現が出てました。
マーブルチャイナは初めて聞いたし、ラムネの香りは忘れてます。これは、確認したい。

他にもボクが「バニラ」と思った香りを「杏仁豆腐」と表現する方がいたり。
「なるほど!」とうなることも多く、勉強になりました。

ダット
ボクは杏仁豆腐をめったに食べないから、出てこない表現でした。
例えがその人の生活に基づいているようで、おもしろかったです。

さて、全てのお酒でこの作業を繰り返したあとは、飲んだお酒が何だったのか発表です。

なかには銘柄を当ててしまう方もいて、凄いなと。
ボクはといえば、アル添と思った銘柄が純米だったという哀愁ただよう結果に。

長野県東部は、こんなラインナップでした。

長野県東部のお酒

長野県西部は、こんなラインナップでした。

長野県西部のお酒

今回参加してみて一番感じたのは「感覚の多様性」ですね。
感覚は人によって違う、ということが頭だけでなく心でもわかりました。

「みんな、自分とは違う感じ方なんだ」とわかるだけではありません。
「自分は、みんなと違う感じ方なんだ」ということもわかるんです。

この「ローカル・サケ・キャノンボール」では、まずその違いを受け入れてくれる。
そこからみんなの総意を探り、誰もが腑に落ちる「地域性」を見つけ出すんです。

ダット
だから、初心者のボクでも発言しやすい。
ニャコ
居酒屋で肩ひじ張らない四方山(よもやま)話もいいけど。
たまには、こんな文化的な飲み会もええやん。
ダット
いや、飲み会ちゃうから。
勉強しに行ってきたんですよ?

さて、銘柄あかしの後はペアリング体験です。
1回目の長野県東部編では、炊飯が得意なPonさんがご飯を炊いてくださいました。

これが、うまい。
シットリしていてフックラもちもちとは、このことです。

なめ茸をのっけて食べると、最高でした。

炊飯

2回目の長野県西部編では、くるみ味噌と再登場のなめ茸をいただきました。
なめ茸は、長野県のお酒によく合いますね。

「オレオレ」だったお酒が、ツマミと合わせると寄り添う形で輝くことも。
ペアリングしてみると、また違う発見がありました。

なめ茸とくるみ味噌

美味しいお酒を飲み、みなで発表しあい、後半は場の雰囲気も和気あいあい。
和んだムードの中、最後の総括へと進んでいきます。

江口さんとPonさんがまとめ役となり、みんなの意見から総意を探ります。
感覚の多様性を前提としておこなうこの作業こそ「地域性を探る」と言い換えられそうです。

今回「長野の地酒」というくくりの中に、底通するものを感じとれました。
他の地域の地酒に底通するものも、感じてみたいと思いました。

ローカル・サケ・キャノンボールに参加したキッカケ

どちらかと言えばボクは無口な方で、人と話をするのが下手くそです。
内向的な性格なので、初見の人に会うとなると胃痛になるほど緊張します。

ほんと、何を話していいかわからないんですよね。
だから、ディスカッションとかワークショップとか、積極的には参加しません。

じゃあ、なんで「ローカル・サケ・キャノンボール」に参加したのか?

LSC

正直、前からメチャメチャ興味があったんです。

でも、ホームページを拝見してると、なんかレベル高そうな雰囲気が。
少人数でグループテイスティングしたあと「地域性」についてディスカッション、ですよ?

ぜったい、メンサぐらい教養があって文化を愛するハイソな人たちの集まりに違いない。
これは、自分みたいな浅学で人見知りをこじらせてる人間の行くとこじゃないと。

ダット
ところが、何度か日本酒コンシェルジュさんにお会いする機会がありまして。
お話したらとても物腰の柔らかい方々で、がぜん参加してみたくなりました。

これは、始めてお会いしたサケスプリングで撮らせていただいた写真です。
右が江口さんで、左がPonさん。

お二人とも、すごくジェントルな方でした。

サケスプでの日本酒コンシェルジュさん

で、またPonさんと再会する機会があり、そのとき誘っていただいたのです。
これこそ、まさしく「チャンス」ですよね。

成り行きに身を任せ参加してみたら、たいへん有意義なワークショップだったという。
なんでもっと早く参加しなかったんだろ?

「浅学で人見知りこじらせてるから」と参加をためらってる方がいたら、ひと言いいたい。
心配しなくていいので、一度参加してみたらいいと思います。

ダット
参加者募集のお知らせは、日本酒コンシェルジュさんの公式Facebookページに掲載されます。

ローカル・サケ・キャノンボールとは?

「おっしゃ、参加してみたい!」と思った方へ。
もう少しだけ詳しく「ローカル・サケ・キャノンボール」の情報を載せておきますね。

このワークショップは、2017年10月から開催されてるそうです。
参加させていただいた長野編は、第18回目(東部)と第19回目(西部)になります。

そもそも、どういった経緯で始められたのか?
そのキッカケが日本酒コンシェルジュ通信に載ってるので、引用させていただきます。

きっかけは、日本ソムリエ協会のSAKE DIPLOMAの教科書にあった「テロワール」という言葉。

これについては、「日本酒には(ワインのような)テロワールはない」「いや、ある。テロワールは水と米」「土壌よりも技」など、いろいろな意見が見られます。

でも、私たちははたして、そのように言い切ることができるほど酒を飲んでいるか? ならば、全国の地酒と向き合い、地域性を感じ、考え抜くことで日本酒のテロワール・日本酒の地域性を探っていきたい、と考えるようになりました。

なるほど、興味深いですよね。
きっと、47都道府県すべて終わるころには、かなりの知見がたまることでしょう。

さて、ワークショップの流れはレポのとおりですが、もう一度おさらいしておきましょう。

こんな感じで流れていきます。

ワークショップの流れ

step
1
3分間、各自でテイスティング(ブラインド、私語厳禁)

step
2
テイスティング結果を発表(ほかの参加者は会話したり遮ったりしない)

step
3
何の銘柄だったのか発表

step
4
対象地域のテロワールについてレクチャー

step
5
ペアリングを試しながらさらにディスカッション

step
6
該当地域の「地域性」とは何か、まとめていく

この進め方は、回を重ねるごとに試行錯誤しながら作っていったそうです。
参加者のレベルを問わず楽しめるように、よく練られている感じがしました。

たとえば、発表は江口さんから始まりお手本を示してくださいます。

初参加でも「なるほど、そんなふうに言えばいいのね?」
「そんな言い回しをしても、OKなのね?」ってわかります。

ダット
ちなみに、日本酒は地元の有名酒屋をまわり「地域を代表するような銘柄」を聞いて購入しているそうです。これも、試行錯誤でそうなったとか。

ワークショップは時間にして3時間弱ですが、すごく成長できた気分になります。

表現の違いを吸収しあい、同じところを共有しあう楽しさ。
多様な感覚を知ると同時に自分の感覚も知れる、というところがこの会のだいご味でしょう。

「和室で座卓を囲んで」という雰囲気もよかったです。
年末に親戚が集まった、みたいな。

ダット
よそよそしさから親睦へ、すごく進みやすい感じです。
じっさい、ワークショップのあと初見の人と飲みに行ったほどでした。

ほんと、すごく楽しかったので来年も参加させて欲しいです。
長野県東部編と西部編どちらも学びと楽しさ、日本酒を愛する者どうしの交流がありました。

「日本酒+ワークショップ」って、すごくいいですね。

自分なりに感じたこと

今回参加してみて反省というか、すごく感じたことがありました。
それが何かというと、自分の語彙の少なさです。

ワークショップ自体は「どんな表現をしてもよい」という雰囲気なんですが・・・。
「もっとうまく表現したかった!」という思いが強いです。

ダット
じっさい、めちゃめちゃコメントがうまい人がおられました。憧れる。

もっと日本酒以外のお酒を飲んでみたり、調べてみたり。
外食していろんな料理を味わってみたり、グルメ雑誌に目を通してみたり。

そうやって自分が持ってない感覚や語彙に触れていかないと、ダメですね。
それから、基準になるような表現も覚えてみたいです。

そこで「あったらいいな」と思うのがフレーバーホイールです。
でも、たぶん日本酒には素人が使えるような簡単なものが無いんですよね?

ダット
できれば、醤油のフレーバーホイールみたいなのがあればいいです。
一番外周の表現がわかりやすいし、あれなら素人でも使いやすい。

たとえば「香りは『エステル』で『花』が強め、『洋ナシ』が少し」みたいな。
うんちくひけらかす気はないですけど、知っておきたいですよね。

研究所持ってる大手さん、作ってくれないかな?
素人でも使いやすいフレーバーホイール。

ということで精進したいので、また来年も参加させてください。

まとめ

日本酒コンシェルジュさんの「ローカル・サケ・キャノンボール」に参加してきました。
自分の感覚や他人の感覚・表現方法が知れ、たいへん勉強になりました。

行く前は敷居の高いワークショップだと思い込んでましたが、そんなことなかったです。
主催者の方々が包容力があって物腰の柔らかい方なので、会もそんな感じでした。

準備やお酒の調達に、相当な時間とお金を使ってると思うんですけど・・・。
会費、あんな金額でいいんでしょうか?ありがたいとしか、言いようがありません。

以下、このワークショップの詳細です。

名称 ローカル・サケ・キャノンボール
開催地 京都市内の某京町家
最寄駅 市バス「堀川中立売」から130m(徒歩約2分)
地下鉄「今出川駅」から1.3km(徒歩約20分)
参加費 3,500円
持参物 筆記用具

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