家呑みログ、25本目。
今回は“蔵人いちおし しぼりたて 純米吟醸生原酒 無濾過直詰”というお酒の感想です。
すごく優しい落ち着きのある無濾過生原酒でした。
いやしかし、ひと口に「無濾過生原酒」と言ってもいろいろあるもんですね。
では、さっそく。
初日の出“純米吟醸生原酒 蔵人いちおし”を飲んだ感想
昨年の12月8~10日まで、梅田阪急百貨店で“第10回 阪急蔵元まつり”が開催されまして。
全国から45蔵が集結。そのうち女性杜氏の8蔵がクローズアップされてました。
京都からは、招徳酒造さんが。
![第10回 阪急蔵元まつり入口ゲート](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/01/kurabito-ichioshi1.png)
招徳さんの他にも京都から数蔵のブースが出ていて、ひととおり試飲して回りました。
で「美味しい!」と感じたコレを購入。
![蔵人いちおし表](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/01/kurabito-ichioshi2.png)
羽田(はねだ)酒造さんの看板酒“初日の出”の純米吟醸無濾過生原酒。
“蔵人いちおし”なんてダイレクトな商品名で、メチャそそられます。
![蔵人いちおし側面](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/01/kurabito-ichioshi3.png)
羽田酒造さんは京都市内の酒蔵さんですが、市街地から30kmほど離れたところにあります。
京都駅からだと、バスで北北西の山を越え1時間半ぐらいかかります。
参考 西日本JRバス
「コンパクトな街」というイメージがある京都市。
2005年に京北町が編入されたことで、けっこう大きい街になりました。
京北は伏見に比べて寒さ厳しく、水の硬度が倍ぐらい高いのだとか。
試飲では美味しく感じたけど、どうかな?レッツ家呑み。
![](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2019/12/datto-talk01-300x300.png)
やっぱり、優しい無濾過生原酒という感じで飲みやすい!
![](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2019/12/nyaco-talk01-300x300.png)
でも、しっかりパンチ?がきいてるしガブガブは無理。
![](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2019/12/datto-talk01-300x300.png)
甘旨酸味が優しいからか、苦味が目立って終わるね。
ファーストインプレッションがすごく穏やかな無濾過生原酒ですね。
米の旨味感も感じられて、美味しいです。
包容力があって、でもどこかほろ苦さもあって。
清々しく、のどかな雰囲気も感じる、楽しいお酒。
![](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2019/12/datto-talk01-300x300.png)
羽田酒造さんに行ったことないけど、そんな感じの風土で造られてるんだろうなぁと。
後半は力強く、辛さや苦味が目立ちます。
ちょっと寝かしてから飲むとどうなるか、興味がわきました。
濃い味の料理であれば、比較的ペアリングもしやすそうですよ。
初日の出“純米吟醸生原酒 蔵人いちおし”とペアリングした料理
ということで、濃い味の料理を主体にペアリングしてみました。
いちおう、薄い味付けの料理もチャレンジしましたよ。
さて、どうなったか。
まず、トンカツから。ソースやマヨネーズで食べてみました。
![トンカツ](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/01/kurabito-ichioshi4.png)
イイ感じです。
フォローしつつ、負けない関係。
生姜焼きも、同じ感じでグッド。
![生姜焼き](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/01/kurabito-ichioshi5.png)
和洋折衷的な濃い味の料理と合わせると、すごく馴染みますね。
シーチキンのはさみ揚げ餃子なんかも、いいですよ。
これは、調理もカンタンなのでおすすめ。
中身は、こんな感じ。
- シーチキン
- きざみネギ(きざみニラでもOK)
- こしょう少々
- マヨネーズちょっと
- ゴマ油少々
上の材料をボールでグチャグチャと混ぜて・・・。
あとは、餃子の皮で挟んで揚げるだけ。
カラシ醤油とか、個人的に紫蘇ドレッシングを付けて食べるのが好きです。
![シーチキンのはさみ揚げ餃子](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/01/kurabito-ichioshi6.png)
魚も、よかったです。臭みを消して、スッキリ。
料理とお酒の味バランスも、わるくない。
これは、キンメダイの干物です。
干物をつつきながら日本酒で「クゥ~っ!」って感じが最高。
![キンメダイ](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/01/kurabito-ichioshi7.png)
「クゥ~っ!」といきたいときは、なんとなく無濾過生原酒がいいんですよね。
ボクだけ?
“純米吟醸生原酒 蔵人いちおし”とペアリングで失敗したもの
さて、薄い味付けの料理ですが、やっぱりイマイチでした。
豆腐と豚しゃぶのお鍋をやってみたんですけどね。
豚や豆腐の味わいを消してしまいました。ちょっと横槍感?
![豚しゃぶと豆腐のお鍋](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/01/kurabito-ichioshi8.png)
いやぁ、失敗。
それから、ドライフルーツをオツマミにするのもダメでした。
このお酒の要は「優しい甘旨味」だと思うんですけど、それを打ち消します。
ドライフルーツの甘渋味を感じたあとに飲むと、ぜんぜんお酒の甘旨味を感じない・・・。
苦味だけ漂うみたいな。(><)
![ドライフルーツ](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/01/kurabito-ichioshi9.png)
![](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2019/12/datto-talk01-300x300.png)
![](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2019/12/nyaco-talk01-300x300.png)
ちなみに、このお酒のオツマミは旨塩系がいいと思います。
フライドポテト&BBQソースとか、炙り椎茸を醤油でとか。
まとめ
今回の“蔵人いちおし しぼりたて 純米吟醸生原酒 無濾過直詰”。
口当たりが凄く好みのお酒でした。
優しく落ち着きある味わいなのに、無濾過生原酒の濃醇な荒々しさもあります。
京都市のお酒だけど、伏見のお酒とは違う。それが何となくわかる日本酒でした。
羽田酒造さんの初日の出、他の銘柄も飲んでみたいと思いました。
以下、このお酒の概要です。
蔵元 | 羽田酒造 有限会社 |
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分類 | 純米吟醸酒 |
酒米 | 五百万石 |
精米歩合 | 55% |
アルコール度 | 17.5度 |
日本酒度 | +2 |
酸度 | - |
購入価格 | 1,890円(税込)/720ml |