家呑みログ、25本目。
今回は“蔵人いちおし しぼりたて 純米吟醸生原酒 無濾過直詰”というお酒の感想です。
すごく優しい落ち着きのある無濾過生原酒でした。
いやしかし、ひと口に「無濾過生原酒」と言ってもいろいろあるもんですね。
では、さっそく。
初日の出“純米吟醸生原酒 蔵人いちおし”を飲んだ感想
昨年の12月8~10日まで、梅田阪急百貨店で“第10回 阪急蔵元まつり”が開催されまして。
全国から45蔵が集結。そのうち女性杜氏の8蔵がクローズアップされてました。
京都からは、招徳酒造さんが。
招徳さんの他にも京都から数蔵のブースが出ていて、ひととおり試飲して回りました。
で「美味しい!」と感じたコレを購入。
羽田(はねだ)酒造さんの看板酒“初日の出”の純米吟醸無濾過生原酒。
“蔵人いちおし”なんてダイレクトな商品名で、メチャそそられます。
羽田酒造さんは京都市内の酒蔵さんですが、市街地から30kmほど離れたところにあります。
京都駅からだと、バスで北北西の山を越え1時間半ぐらいかかります。
参考 西日本JRバス
「コンパクトな街」というイメージがある京都市。
2005年に京北町が編入されたことで、けっこう大きい街になりました。
京北は伏見に比べて寒さ厳しく、水の硬度が倍ぐらい高いのだとか。
試飲では美味しく感じたけど、どうかな?レッツ家呑み。
やっぱり、優しい無濾過生原酒という感じで飲みやすい!
でも、しっかりパンチ?がきいてるしガブガブは無理。
甘旨酸味が優しいからか、苦味が目立って終わるね。
ファーストインプレッションがすごく穏やかな無濾過生原酒ですね。
米の旨味感も感じられて、美味しいです。
包容力があって、でもどこかほろ苦さもあって。
清々しく、のどかな雰囲気も感じる、楽しいお酒。
羽田酒造さんに行ったことないけど、そんな感じの風土で造られてるんだろうなぁと。
後半は力強く、辛さや苦味が目立ちます。
ちょっと寝かしてから飲むとどうなるか、興味がわきました。
濃い味の料理であれば、比較的ペアリングもしやすそうですよ。
初日の出“純米吟醸生原酒 蔵人いちおし”とペアリングした料理
ということで、濃い味の料理を主体にペアリングしてみました。
いちおう、薄い味付けの料理もチャレンジしましたよ。
さて、どうなったか。
まず、トンカツから。ソースやマヨネーズで食べてみました。
イイ感じです。
フォローしつつ、負けない関係。
生姜焼きも、同じ感じでグッド。
和洋折衷的な濃い味の料理と合わせると、すごく馴染みますね。
シーチキンのはさみ揚げ餃子なんかも、いいですよ。
これは、調理もカンタンなのでおすすめ。
中身は、こんな感じ。
- シーチキン
- きざみネギ(きざみニラでもOK)
- こしょう少々
- マヨネーズちょっと
- ゴマ油少々
上の材料をボールでグチャグチャと混ぜて・・・。
あとは、餃子の皮で挟んで揚げるだけ。
カラシ醤油とか、個人的に紫蘇ドレッシングを付けて食べるのが好きです。
魚も、よかったです。臭みを消して、スッキリ。
料理とお酒の味バランスも、わるくない。
これは、キンメダイの干物です。
干物をつつきながら日本酒で「クゥ~っ!」って感じが最高。
「クゥ~っ!」といきたいときは、なんとなく無濾過生原酒がいいんですよね。
ボクだけ?
“純米吟醸生原酒 蔵人いちおし”とペアリングで失敗したもの
さて、薄い味付けの料理ですが、やっぱりイマイチでした。
豆腐と豚しゃぶのお鍋をやってみたんですけどね。
豚や豆腐の味わいを消してしまいました。ちょっと横槍感?
いやぁ、失敗。
それから、ドライフルーツをオツマミにするのもダメでした。
このお酒の要は「優しい甘旨味」だと思うんですけど、それを打ち消します。
ドライフルーツの甘渋味を感じたあとに飲むと、ぜんぜんお酒の甘旨味を感じない・・・。
苦味だけ漂うみたいな。(><)
ちなみに、このお酒のオツマミは旨塩系がいいと思います。
フライドポテト&BBQソースとか、炙り椎茸を醤油でとか。
まとめ
今回の“蔵人いちおし しぼりたて 純米吟醸生原酒 無濾過直詰”。
口当たりが凄く好みのお酒でした。
優しく落ち着きある味わいなのに、無濾過生原酒の濃醇な荒々しさもあります。
京都市のお酒だけど、伏見のお酒とは違う。それが何となくわかる日本酒でした。
羽田酒造さんの初日の出、他の銘柄も飲んでみたいと思いました。
以下、このお酒の概要です。
蔵元 | 羽田酒造 有限会社 |
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分類 | 純米吟醸酒 |
酒米 | 五百万石 |
精米歩合 | 55% |
アルコール度 | 17.5度 |
日本酒度 | +2 |
酸度 | - |
購入価格 | 1,890円(税込)/720ml |