京都・滋賀、幸せの日本酒ブログ

美味しいご飯と日本酒と、時々、オツマミ

「北国街道 純米吟醸 ひやおろし(山路酒造)」を飲んでみた

2018年12月31日

家飲みログ、65本目。
滋賀県長浜市にある山路酒造さんの「北国街道 純米吟醸 ひやおろし」を飲みました。

味わいが上品で、上質感がある日本酒ですね。
「丁寧なお酒」という印象。

わかりやすい特徴的なお酒ではないです。
でも、ついつい杯がすすむ飲みやすさと美味しさですね。

ではさっそくレビューしていきます。

山路酒造「北国街道 純米吟醸 ひやおろし」を飲んだ感想

梅田にある阪急本店で、ときどき「阪急蔵元まつり」というイベントが開催されてます。
蔵元さんや蔵人さんとお話しながらお酒が買える、試飲即売会ですね。

毎回テーマがあるんですけど、第11回目は「各県の最古蔵」でした。
で、滋賀県から山路酒造さん(1532年創業)が出店されてたんです。

山路酒造さんといえば「桑酒」と「北国街道」!
両方買ったんですけど、今回は「北国街道 純米吟醸 ひやおろし」をレビューします。

北国街道 純米吟醸 ひやおろし 表
北国街道 純米吟醸 ひやおろし 裏

さっそく、感想を。

ニャコ
爽やかで清々しい香りやわ。スーッとするマジック香。
ほのかに、洋梨やリンゴのようなフルーティな香りもするね。
ダット
落雁のような上品な甘味が、おだやかで上質感あるね。
酸味はシッカリやけど、奥ゆかしい。苦味はドッシリやけど、角々しさがない。
ニャコ
酸味や苦味が個性的なわりに、すごく味わいのバランスいいね。
余韻は、素早くきれいにスッパーン!と引き上げていく感じ。
ダット
わかりやすい特徴的なお酒ではないけど。
ついつい杯がすすむ飲みやすさと個性やね。

すごく上品な味わいです。
上質なお酒、丁寧に作ったお酒」という印象。

日増しに甘味と酸味がまろやかになり、綺麗な苦味が出てきました。
「ひやおろし」らしい角のない味わいで、とても美味しいです。

わりと辛さを感じるので、ウォッシュ効果もあります。
苦味があって脂がのった焼き魚なんかと、合わせてみたいですね。

「北国街道 純米吟醸 ひやおろし」でペアリング

なんか焼き魚で合わせてみたい、ということでサンマから。

サンマの苦味と同調しつつ、辛さが魚臭さを切ってくれます。
旨味の余韻は残って、おいしいです。

大根おろしや、大根のオツマミもいい感じ。
ほんのり苦味がある料理と、うまくマッチしますね。

サンマ

つづいて、ブリの照り焼き。

ふしぎな感じですよ~。
さっきまで上品だったお酒の甘味が、フルーティな甘味に変ったように感じました。

サンマ同様、魚の臭みを切ってくれるので後味サッパリです。

ブリの照り焼き

つづいて、買ってきたものなんですけど串を。

揚げ物の油っぽさも、いい感じで洗い流してくれます。
「次の串、食べたい!」という気になりますね。

ほんと、串や焼き鳥って「日本酒のテッパンおつまみ」ですね。
ダシ巻き、サーモンのマリネ、湯葉と水菜のサラダもお酒がすすみます。

串

つづいて、かぼちゃのコロッケとササミと梅の大葉巻き。

かぼちゃの甘味とお酒の甘味が、ちょうど同じぐらいのレベルで合います。
優しい甘味が、フワッとひろがっていく感じがしますね。

よい相乗効果です。

かぼちゃのコロッケ

つづいて、鮭と野菜の鉄板焼きをポン酢で。
リンゴとチーズと水菜のサラダは、ちょっと酸っぱめのドレッシングで。

料理に酸味があると、日本酒が濃醇&荒々しくなったように感じました。
グラスの形状も、影響したかも。

口すぼまり形状や寸胴形状の酒器だったら、どうなるんだろ?

鮭と野菜を鉄板焼き

つづいて、大根に明太子を載せて焼いたもの。
それから、酢豚・・・じゃなくて酢鶏。

大根と明太子、魚卵の風味と大根の苦味がいい感じです。
じゃが明太より、日本酒むき。

大根に明太子&酢鶏

「北国街道 ひやおろし」の上品さは、家庭料理をワンランクアップしてくれます。
とくに、魚料理と合わせると活かしあえました。

まるでスキーのストックのような日本酒ですね。
ひと口食べたあと北国街道でポンッと突くと、サッと次のひと口にターンしていけます。

うーむ、素敵な日本酒でした。

滋賀県最古の日本酒蔵、山路酒造の桑酒

阪急蔵元まつり

冒頭書いたとおり、山路酒造さんは滋賀県最古の日本酒蔵です。
創業は1532年(天文元年)で、全国でも五指に入る歴史を持っておられます。

すぐ近くには1534年創業の冨田酒造さんもあるので、長浜ってすごいところですね。

ちなみに、歴史が長い酒蔵は次のとおり。

歴史が長い日本酒蔵

  1. 須藤本家(1141年/茨城県)
  2. 飛良泉本舗(1487年/秋田県)
  3. 剣菱酒造(1505年/兵庫県)
  4. 山路酒造(1532年/滋賀県)
  5. 冨田酒造(1534年/滋賀県)

さて、山路酒造さんといえば「桑酒」が有名です。
その昔、北国街道を旅する人も立ち寄って買い求めるほど評判だったとか。

詩人・島崎藤村も愛飲していて、自筆の注文書が残っているそうですよ。

桑酒は「モチ米・麹・桑の葉」などを焼酎に付け込んで作ります。
みりん製法で造ることもあり、味わいは本みりんと似た雰囲気があります。

なんというか、懐かしい甘味ですね。
ニッキ(シナモン)を含んでいるので、濃醇な甘味の中に香ばしさがあります。

蔵元さんのオススメは、桑酒のモヒートとのこと。
実際にやってみたら、爽快で美味しかったです。

桑酒

桑酒も、いずれレビューしたいなと思います。

まとめ

山路酒造さんの「北国街道 純米吟醸 ひやおろし」を飲みました。
落ち着きがあり上品な味わいで「上質なお酒、丁寧なお酒」という感じでした。

食中酒として、とっても良いお酒ですね。
キレがよくリフレッシュに最適で、魚料理や油料理と好相性でした。

日増しに甘味と酸味がまろやかになり、綺麗な苦味が出てくるのもよかったです。
他の「北国街道」も飲んでみたいと思いました。

以下、この日本酒の概要です。

醸造元 山路酒造 有限会社
分類 純米吟醸酒
酒米 玉栄
精米歩合 60%
アルコール度 17度以上18度未満
日本酒度 -
酸度 -
参考価格 1,500円(税別)/720ml

山路酒造公式ホームページはこちら

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