先日、まいまい京都を利用してキンシ正宗さんの蔵見学に行ってきました。
「まいまい京都」というのは、京都住民がガイドする京都ミニツアーのことです。
ときどき、酒蔵見学のツアーをやってるんですよ。
なかなかおもしろかったし飲み比べもできたので、レポしますね。
では、さっそく。
まいまい京都の「キンシ正宗蔵見学」レポ
さて、さっそく蔵見学がどんな感じだったかレポしていきますね。
蔵見学当日は、14時に京阪丹波橋駅集合でした。
このツアーの定員は15名。一人で参加してた人が多かった印象です。
30~40代ぐらいの男性が多かったですね。女性は3人ぐらいだったかな?
ボクも一人で参加してたので、とっても気楽でした。
みんなが集まったら、さっそくガイドさんに従って出発。
駅からキンシ正宗さんまでは、500mぐらいです。
10分とかからず着きました。
ここからは、取締役製造物流部長の田中さんの誘導で新常盤蔵へ。
入口で貸し出されたヘアキャップと白衣をまとい、奥へ進んでいきます。
ちなみに、以下の2つは禁止となっています。
- 蔵見学の前日から納豆を食べることは禁止
- 見学当日に香水や香りの強い整髪料を付けることは禁止
注意事項などの詳細はこちら。
参考 まいまい京都「唎酒師といく京仕込みの老舗、キンシ正宗の酒蔵探検」
ということで、さっそく分かりやすいお酒造りの説明から。
日本酒産業の現状なんかも、教えてもらいました。
キンシ正宗さんでは、クラフトビールも作っておられます。
そのへんも合わせた説明は、なかなか興味深かったですよ~。
日本酒とビール、両方作ってる酒蔵さんならではですね。
麦芽と麹米を食べて甘味の違いを確認させてもらったり、とかね。
さて、酒造り行程についてひととおり聞いたら、いよいよ実際の現場見学です。
浸漬(しんせき)やら蒸米(じょうまい)やら。
製麹室(せいぎくしつ)やら。
仕込みタンクでは、酵母による香りの違いを聞かせていただいたり。
これは、少し予習をしていった方がオモシロイですね。
説明や専門用語の意味を理解しやすいし、知識が深まります。
ボクは、日本酒を飲み始めたころにこんな記事を書いて勉強してみました。
今読み返すと「なんだかなぁ」と思うところもあるので、それだけ知識が増えたのか?
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蔵見学前に覚えておきたい!日本酒の作り方を15ステップで解説
醸造・酒造業界では、7月1日から新しい醸造年度を迎えます。 ということで、今年も7月1日を超え「平成29年度(BY29) ...
キンシ正宗さんの新常盤蔵は、近代的な設備を備えた蔵でした。
でも、お話を聞いていると、手仕事とか感覚・感性をけっこう大事にされてるなぁと。
大きい会社で機械設備バリバリかと思ってたので、興味深かったです。
こういう機会は、素人の座学では知り得ないことが知れて楽しいですね。
まいまい京都の「キンシ正宗飲み比べ」レポ
さて、蔵見学が終わったら、お待ちかねの飲み比べタイムです。
今回は7銘柄を飲み比べできるということで、ワックワク。o(^∇^)o
どんな銘柄を飲ませてもらったのか、載せておきますね。
銘柄 | 酒米 | 精米歩合 | アルコール度 | 日本酒度 |
---|---|---|---|---|
金閣 本醸造 | 国産米 | 65% | 16度 | +2.5 |
金鵄正宗 特別純米酒 | 五百万石 | 60% | 15度 | +1.5 |
金鵄正宗 特別純米生原酒 | 五百万石 | 60% | 17度 | +1.5 |
金鵄正宗 純米吟醸酒 | 祝 | 55% | 15度 | +2.0 |
金鵄正宗 純米生原酒 | 京の輝き | 65% | 18度 | +4.0 |
金鵄正宗 純米酒 | 京の輝き | 65% | 15度 | +4.0 |
銀閣 荒武者 | 国産米 | 70% | 15度 | +10.5 |
キンシ正宗さんの日本酒は、料亭でもご愛顧いただいてるとのこと。
料亭では香りがキツイお酒はNGで、飲みあきないキレがよいものが好まれるそうです。
さて、飲み比べしてみた感想ですが。
晩酌用に買うなら“金閣 本醸造”と“銀閣 荒武者”がいいなぁと思いました。
味噌とか醤油系の料理なら金閣。お刺身とか素材系料理なら銀閣がよさそう。
銀閣はサッパリかつキリッとした感じ。キレがよかったです。
あと「器の大きさも大事」ということを教わりました。
利き猪口に半分ぐらい入れると、香りもよく感じられるそうです。
定刻の16時になったら一応終了、解散ですが・・・。
まだ残ってる日本酒を囲んで、楽しそうにお酒談義されてる方も。
楽しいひとときは、切り上げるのが難しいですね。
お土産でもらった“酒かすあめ”とってもおいしかったです。
この日は直売所がお休みで、近くの大手筋商店街にある油長さんへ。
こちらは、伏見全蔵元の日本酒を買ったり飲んだりできます。
そして、お土産にクラフトビールを買うという・・・。
え?「日本酒ちゃうんかい」って?
すみません。(〃⌒∇⌒)ゞ
家庭円満対策です。
「まいまい京都」って?酒蔵見学の参加方法
さいごに「まいまい京都」について説明しておきます。
「メジャーな観光スポットはチョット・・・」と言う方にオススメ!
まいまい京都は、京都在住の専門家がガイドする京都の有料ミニツアーです。
観光名所というよりは、知る人ぞ知る京都が見られる感じのツアーですよ。
公式サイトにわかりやすい説明があるので、引用しますね。
まいまいとは「うろうろする」という京ことば。
京都の住民がガイドする、京都のミニツアーです。暮らしや風習、路地奥の秘密、不思議な高低差、トマソンから魑魅魍魎まで。
独自の視点を持つガイドさんと歩けば、まちのあちこちに潜んでいた面白さが次から次へと浮かび上がってきます。
ツアー料金は、ツアーの内容によって差があります。
例として、3月に開催されたツアーの一部をご紹介しましょう。
- 唎酒師といくキンシ正宗酒蔵探検ツアー(2,500円)
- 昆布屋4代目といく伏見7商店街食べ歩きツアー(2,500円)
- 妖怪堂店主といく三条東山魔界ツアー(3,000円)
- 幕末研究者とめぐる二条城ツアー(3,600円)
- 通常非公開の東映京都撮影所ツアー(5,500円)
- 芸妓さん舞妓さんとお座敷遊び入門ツアー(23,000円)
まいまい京都のツアーに参加するには、まず「参加者登録(無料)」が必要です。
登録をすませたうえで、各コースに申し込みます。
参考 まいまい京都「参加者登録」
ツアーは、毎月初め頃に翌月のツアーが公開されます。
まいまい京都のSNSアカウントに、リンク張っておきますね。
ツアー公開から申込受付スタートまで、少し間があきます。
その間に、行ってみたいツアーをピックアップしておきましょう。
人気のツアーは、アッと言う間に定員に達します。
申込受付がスタートしたら、即申込するほうがいいですね。
酒蔵見学も早く埋まりやすいので、即申込ができる準備をしておく方がいいですよ。
ツアーが公開されたら、酒蔵見学ツアーがないか目を皿のようにして探しましょう。
ツイッターで、欠員補充情報もツイートしてくれてますよ~。
まとめ
まいまい京都のツアーを利用して、キンシ正宗さんの酒蔵見学に行ってきました。
近代設備と伝承技巧が融合した酒造りにふれ、とても勉強になりました。
お酒の特徴やペアリングを説明していただきながらの飲み比べも、楽しい体験でした。
まいまい京都のツアーは、個性的な角度から「京都」が見られます。
酒蔵見学をみつけたら、予定が許す限り申し込みたいと思いました。
以下、このツアーの概要です。
ツアー名称 | 唎酒師といく京仕込みの老舗、キンシ正宗の酒蔵探検 |
---|---|
場所 | キンシ正宗 新常盤蔵 |
参加費 | 2,500円(税込) |
最寄駅(集合場所) | 京阪丹波橋駅(目的地まで500m) |
開催時間 | 14:00~16:00 |
問い合わせ | まいまい京都事務局 TEL:075-462-2312 |
まいまい京都の最新情報はこちら。
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