京都・滋賀、幸せの日本酒ブログ

美味しいご飯と日本酒と、時々、オツマミ

「松の司 純米吟醸 あらばしり 生(松瀬酒造)」を飲んでみた

家呑みログ、34本目。

今回は“松の司 純米吟醸 あらばしり 生”です。
松の司の中でも「毎年、年末に最初の清酒としてリリースされる純米吟醸」とのこと。

開栓直後はフレッシュな力強さに圧倒されて「苦手なタイプかな?」と思ったものの。
数日で撤回。これは、けっこうハマりました。

では、さっそくレビューしますね。

“松の司 純米吟醸 あらばしり 生”を飲んだ感想

滋賀のお酒の中には、県外でも人気の銘柄がいくつかありますよね。
松の司」も、そんな銘柄のひとつだと思います。

以前行った近江鉄道の地酒電車でも、いち早く在庫切れした銘柄です。

そのときの様子は、こちら。

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「滋賀県 近江鉄道 地酒電車2018」乗車レポ♪日本酒11銘柄を堪能

おで~ん電車だ、シュッポッポ~♪ 日本酒電車だ、シュッポッポ~♪ 失礼しました。 週末の夜、近江鉄道さんの“近江の地酒電 ...

「いつか飲んでみたいなぁ」と思ってたんですけど。
行動範囲でなかなか巡り合わず、ECでようやく買いました。

松の司 純米吟醸 あらばしり 生 表
松の司 純米吟醸 あらばしり 生 裏

松瀬酒造さんの公式サイトに、すごく興味深いことが書いてあります。
あらばしり」の意味が!

引用しますね。

この純米吟醸“あらばしり”は搾りの段階からではなく、その年の酒造りの最初に蔵出しされる清酒ということから名付けられました。

よく言うじゃないですか?
「一年の計は元旦にあり」って。

その日本酒バージョンみたいで、並々ならぬ気迫を感じますよね。
で、これはぜひ飲んでみたいと思ったしだいです。

では、さっそく飲んでみます。

ニャコ
甘くて淡い香り。
飲むと、けっこうしっかりした甘味やな。
ダット
苦味・酸味・旨味もあって、余韻があるね。
いつまでも、舌にズッシリ感が残る感じ。
ニャコ
アルコール感とか、生原酒的な雰囲気。
わたしには、若さとか力強い味わいがキツイかなぁ。
ダット
ホンマ、凄いクリアで力強い味やなぁ。
余韻もあるし、続けて料理が欲しくなる。食欲そそるわ。

クリアで果実的な甘味、アルコール感のある苦味、旨味や酸味と合いまった余韻。
穏やかな香りとは対照的に、味はけっこうガツンときます。

最近のわが家は、夫婦ともどもやわらか系日本酒がお気に入りですからね。
もしかしたら、ちょっと手こずるかなぁという印象です。

ダット
苦味が苦手なボクとしては、ぬる燗で苦味消ししてみたいところ。

とはいえ、仕立てがいいのはよくわかるし、純米吟醸らしさも新酒生酒らしさも全開。
そういうの好きな人には絶品かも。

“松の司 純米吟醸 あらばしり 生”でペアリング

無濾過生原酒を飲んでると、いつも思うんですよね。
「あぁ、これは『お酒』を味わいたい。オツマミと一緒に飲みたい」って。

ダット
「料理の添え」というより、日本酒メインで楽しみたくなりますよね。

“松の司 純米吟醸 あらばしり 生”もそんな感じがするんですけど。
今日も今日とて、食中酒としてペアリングにいそしんでみます。

まずは、醤油やダシをきかせて肉じゃが。
味の強さを合わせていきますよ~。

肉じゃが

無難なおいしさ。
でも「もっとこのお酒の活かし方がある!」という不完全燃焼感。

味が強めの洋食ならどうでしょう?
ビーフシチューとか。

ビーフシチュー

このビーフシチューは、ボクが作ったんですよ。
で、作るときに材料のワインをこっそりキッチンドリンカーしちゃったんです。

それが、間違いだった・・・。
ワインの味が頭に残ってるもんだから、ワイン欲しくなりますよね。

でも、この濃醇合戦はわるくないですね。
日本酒の甘味と苦味、シチューの酸味と旨味。キレイに交わります。

シチューを作りながらワイン飲み

気を取り直して、シンプルにブリの塩焼きでいってみます。

ブリの塩焼き

うまいなぁ。
やっぱり、魚には日本酒。日本酒には魚。

魚の脂とか臭みは、日本酒で切るのが一番ですよね。
塩焼きのブリなら、こういうお酒でも生酛や山廃の燗でもおいしい。

最後に、オツマミ系。ホテイのやきとり柚子こしょう
炒めたエリンギとマイタケ。それと、ホウレンソウと豆腐の和え物。

焼き鳥とエリンギまいたけ

うん、いい。

けっきょく、こういう小皿料理をオツマミに飲むのが落ち着きます。
仕立てが良くて、力強い味わいの日本酒はこれに限りますね。

ところで、料理とオツマミの違いって何なんでしょ?

“松の司 純米吟醸 あらばしり 生”をぬる燗で

さて、燗にチャレンジ。

“松の司 純米吟醸 あらばしり 生”は、冷やすと冴えわたる味わいでした。
ただし、ボクの苦手な苦味が少し気になる・・・。

苦味は、温度が上がるほど弱くなります。
では、このお酒を温めるとどうなるのか?苦味が減るのか?

味と温度の関係

上の表では、35度を越えると急激に苦味が弱くなってます。
どれぐらいまで、温めましょうか?

あんまり温め過ぎて、お酒の持ち味が死んじゃったらモッタイナイですもんね。
辛くなりすぎても、嫌だし。

ということで、ぬる燗(40℃)で飲んでみたいと思います。

松の司のぬる燗

おお、苦味がマイルドになった!味わいも個性的なバランスでコクがある。
ぜんぜん、あり。好きですね。

それにしても、日が経つにつれこのお酒のドッシリ感が癖になってきました。
味わいが変化してるのか、ボクのつたない舌が少し成長したのか。

人気でロングセラーなのも、わかります。
来年の新酒の時期は、この日本酒で始めたいかも。

まとめ

松の司 純米吟醸 あらばしり 生”は、なかなか力強いお酒でした。
純米吟醸らしさもさることなが、新酒生酒のフレッシュ感もすごい!

アルコール度数と苦味があり、手こずりそうな気がしたものの。
徐々にこのお酒の良さにハマり、気づくと無くなってました。

55%精米ですけど「もっと削ってるのでは?」と感じるほどクリア。
レベルの高さをヒシヒシと感じる、新年度の新酒飲み初めにふさわしいお酒ですね。

以下、この日本酒の概要です。

蔵元 松瀬酒造 株式会社
分類 純米吟醸酒
酒米 滋賀県竜王町産山田錦
精米歩合 55%
アルコール度 16%
日本酒度 +3.0
酸度 1.4
購入価格 1,890円(税込)/720ml

この日本酒の販売店一覧はこちら(松瀬酒造公式サイト)

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