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齊藤酒造「英勲 本醸造 京の珀(燗酒用酵母)」を飲んだ感想

2018年11月25日

家飲みログ、62本目。
今回は、齊藤酒造さんの“英勲 本醸造 京の珀(はく)”という日本酒です。

京の珀」というのは、京都市にある研究所が開発した酵母の名前です。
なんと、燗酒むきの酵母なんですよ。

真冬に備えて、いろんな温度で遊んでみたい!
ということで、買ってみました。

ではさっそく、レビューしますね。

齊藤酒造「英勲 本醸造 京の珀」を飲んだ感想

今回のお酒は、齊藤酒造さんの直販所で買いました。
事務所棟の1階に、販売所があるんですよ。

なぜこれにしたかというと、京の珀に興味あったから。
「京の珀」って酵母の名前なんですけど、燗酒用に開発されたらしいのです。

その実力や、いかほど。

英勲 本醸造 京の珀 表
英勲 本醸造 京の珀 側面

まずは、常温で味見してみます。

ニャコ
香りは、あんまりせえへんな。ほのかに、マジックのような爽やかな香り。
ちょっとだけ、洋ナシやリンゴの香りも。微妙に熟成香も感じる。
ダット
甘味は、イチゴみたいな酸味を意識する爽やかな甘味やね。
でも、酸味や苦みのほうが強くて隠れぎみ。
ニャコ
酸味はなめらか。苦味は、荒々しいかな。
苦味の方が強いし、もうちょっと寝かせときたい感じやね。
ダット
甘味と酸味は、角が無くてバランスいいね。
苦味と辛さが後引くけど、味わい全体では穏やか。飲み飽きしにくそう。

これはもう「飲み飽きしにくい伏見の本醸造」って感じのお酒ですね。
とにかく甘味が優しい。そして、苦味が効いてる。

どんな料理でも合いやすいだろうし、冷やから燗酒まで美味しく飲めそう。
和テイストの家庭料理なら、ペアリングで外すことはないでしょう。

で、温度帯をずらして飲んでみたら、素晴らしい燗上がり酒でした。
その感想は、以下のとおり。

ぬる燗(40℃前後)

酸味と苦味がまろやかになり、マッタリ。穀物の旨味のような味わいも、目立つようになる。

飛びきり燗(55℃前後)

なんともそそる香り。すごく穏やかな味わいに。甘味も酸味も苦味も一体となり、丸い味わい。ホッコリする。

飛びきり燗、めちゃいいですね。

膨らみのある味わいと、広がる柔らかな酸味。
温かい蕎麦やうどんで一杯やりたい感じ。

齊藤酒造さんは「45~50℃」をイチオシしておられますので、参考まで。

推奨燗温度

ちなみに、急いで飲まない方がいいかも。
開栓後、徐々にマロヤカ&パワフルになっていきました。

2~3週間ぐらいで、骨太かつ親しみやすい本醸造になりましたよ。
冬の間、一升瓶でゆっくり楽しむのが吉かもです。

追記

齊藤酒造様から、ご連絡いただきました。2018年11月現在、こちらの「英勲 本醸造 京の珀」は四合瓶のみのラインナップで、一升瓶はないそうです。

齊藤酒造「英勲 本醸造 京の珀」でペアリング

さっそく、ペアリングで遊んでみます。

じつはこのお酒、夏の終わりごろから晩秋までダラダラと飲んでました。
ということで、トウモロコシ。それと、お稲荷さん。

トウモロコシの甘味。お稲荷さんの甘く煮たお揚げ。
酢飯も合わせて、これはなかなかヒットしたペアリングでした。

トウモロコシと稲荷ずし

つづいて、天ぷらと素麺。

天ぷらは、エリンギとか「キス+梅+大葉」がおいしいです。
塩でも天つゆでも、合いますね。

苦味と辛さがあるので、ウォッシュ効果もバッチリです。
口に残った油っこさをサッパリ洗い流してくれますよ。

天ぷら

梅と大葉、ふたたび。
こんどは、ササミを巻いて焼きます。

ササミと梅の大葉巻き

ササミがよく合ったので、塩麹に漬け込んだ唐揚げも作ってみました。

サッパリした味に仕上がるので、本醸造にも合います。

唐揚げ

つづいて、甘辛く味付けした生姜焼き。

これは、いまひとつ。
ここまで味が濃い料理になると、濃醇な味わいのお酒が欲しくなりますね。

“英勲 本醸造 京の珀”は、くどい味わいの料理では活かせなさそう。

生姜焼き

味わいが濃くても、ダシとは相性がいいんですよね。
肉じゃがは、とてもいい感じでした。

とくに、飛び切り燗。
アツアツの肉じゃがと、温度が合います。

肉じゃが

同じく、飛び切り燗でマッチング。

鮭のホイル焼きと、がんもどき&大根。
しっかりおダシが染み込んでます。

こういうのが、一番いいかも。

鮭ホイル焼き
がんもどき&大根

まぁ、和食系なら本当になんでも合わせやすいですね。
とくに、燗酒好きの人には使い勝手よいお酒だと思います。

京の珀で作ったお酒、他にも飲んでみたくなりました。

酵母「京の珀(はく)」とは?

さて、何度も登場した酵母「京の珀」について少し説明しておきますね。

ポイント

酵母は、菌類の一種。日本酒の醸造過程でアルコールと香気成分を作ります。

酵母といえば、日本醸造協会が頒布する「きょうかい酵母」が有名ですよね。
いっぽうで、全国の研究機関が開発した酵母も広く使われてます。

「京の珀」も、京都市の産業技術研究所(以下、産技研)が開発した酵母なんです。

京都市産業技術研究所とは?
京都市が設立した公的な産業支援機関。中小企業や産業の課題・新商品開発を技術面から支援している。
8つのチーム(分子系、金属系、窯業系、製織システム、バイオ系、表面処理、デザイン、色染化学)があり、それぞれの専門知識を活用した支援活動を行っている。

じつは「京の珀」は産技研が開発した「京の○○」シリーズの4作目になります。
(それぞれ、名前の最初に「京の」が付いてます)

ほかの3つも、ご紹介しておきましょう。

京の琴 吟醸香が楽しめて、コハク酸などを含む酸も多く作る
京の華 純米酒醸造レベルでも酢酸イソアミル(バナナのような香り)を多く生産する
京の咲 冷酒に適した日本酒の製造用
京の珀 燗酒に適した日本酒の製造用で、コハク酸をバランスよく作る

どうです?おもしろくないですか?
直近に開発された「京の咲(さく)」と「京の珀(はく)」は、まるで兄弟みたい。

冷酒とか燗酒とか、どちらも「飲み方」を提案するために開発されてるんです。
これって、あまり日本酒のこと詳しくない人にも伝わりやすいですよね。

ニャコ
なんか寒いし、湯豆腐と温かい日本酒欲しいです。
ダット
こちらのお酒は、京都府で作られたお米を京都産業技術研究所のバイオチームが苦節十年の末に開発した京都産の燗酒用酵母「京の珀」で醸した日本酒なんですよ(どやっ!)
ニャコ
湯豆腐、まだですか?
ダット
・・・。

・・・伝わらないか?

まぁ、小芝居はさておき“英勲 本醸造 京の珀”の燗上がりは本物です。
京都で燗が飲みたくなったら、一度お試しあれ。

大阪国税局の「平成30年度 清酒鑑評会」燗酒部門で優秀賞受賞は伊達じゃないです。

まとめ

齊藤酒造さんの“英勲 本醸造 京の珀”を飲みました。
ウワサに違わぬ燗映えする日本酒でした。

味わいは、伏見らしい優しい甘味としっかりした苦味が主体。
料理のジャマをせず、しっかり引き立ててくれる日本酒です。

開栓後、徐々にマロヤカかつ骨太になっていきました。
寒い季節に買いこんで、ひと冬かけてゆっくり飲むのが良さそうです。

以下、この日本酒の概要です。

醸造元 齊藤酒造 株式会社
分類 本醸造酒
酒米 -
精米歩合 65%
アルコール度 15度
日本酒度 +1.0
酸度 約1.1
参考価格 978円(税別)/720ml

この日本酒の購入はこちら(齊藤酒造の公式通販サイト)

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