家飲みログ、66本目。
京北にある羽田酒造さんの「初日の出 純米原酒 ひやおろし」を飲みました。
開栓後すぐは「燗にすると美味しくなる酒」ですね。
辛口の味わいの中に甘味が差したかと思うと、またのど越しの辛さで終わっていきます。
飲み始めが硬かったんですけど、開栓後1週間ほどしたら徐々に和らぎました。
味わいのバランスもよくなって、まったり濃醇系に。後半は冷酒が美味しかったです。
ではさっそく、レビューしていきますね。
羽田酒造「初日の出 純米原酒 ひやおろし」を飲んだ感想
前回につづき「阪急蔵元まつり」で購入したお酒です。
蔵の方のお話を聞きながら試飲しつつ、選んで買ってきました。
さっそく、味わいの感想を。
白ワイン系の酸味を感じる香りとか、ミネラル感もあるな。
酸味や苦みは、マイルド。フワッと包み込むような穏やかさやね。
余韻は、きれいに切れるな。甘味も酸味も苦味も、フッとなくなるね。
羽田酒造さんの日本酒は、どれもおとなしい味わいですね。
辛さ以外はガツンとくるものがなく、甘味から苦味までおだやかです。
開栓直後は硬水のような硬い味わいで、熱燗にすることで和らぎます。
開栓後は1~2週間で柔らかくなり、まったり濃醇系の甘味や酸味を感じました。
味わいが開くと燗映えしにくくなり、香りも味もアルコール感が強くなりました。
開栓1ヶ月後ぐらいに冷酒で飲むスタイルが、一番よかったです。
羽田酒造「初日の出 純米原酒 ひやおろし」でペアリング
このお酒は、開栓から日を追うごとに味わいが変化していきました。
開栓後しばらく硬くてアッサリだった味わいが、だんだん柔らかく濃醇になる感じ。
合わせる料理も、日本酒の変化に合わせて濃い味わいのものにしていくといいかもです。
(うちは変化を読めず、少しチグハグなペアリングをしちゃいました)
最初に持ってきたのが、ミートローフ。
日本酒側に、少し甘味と酸味が足りなかった印象です。
つづいて、焼き鳥に燗酒で合わせてみました。
これは、よかった!
燗にすることで味わいが柔らかくなり、甘味と酸味と苦味のバランスもいい感じ。
焼きたての焼き鳥と、温度がシームレスにつながっていきます。
辛さがあるので、口の中の油切りもできますね。
つづいて、揚げギョウザを。
中身は、シーチキンと大葉を混ぜごま油やマヨネーズで風味付けしたもの。
ニラや挽肉を使うギョウザより、はるかに穏やかな味わいですよ。
油をしっかり切れば、焼きギョウザよりサッパリ。
「初日の出」は、ぬる燗でバッチリ合います。
付け合わせは、高野豆腐とシイタケと小松菜を炊いたん。
つづいて、大根と豚肉を炊いたもの。
開栓後、時間が経ちすぎるとアルコール感が強くなってきました。
燗にすると、マジックペンのような強い香りも立つように。
後半は、常温~冷酒で飲む方がよさそう。
酢の物と合わせて、日本酒の味わいを膨らませる作戦でいきます。
最後は、冷酒とハムを合わせてみました。
レモンは、ハムだけでなく日本酒にも1滴落とすといい感じになります。
香りだけでなく、口当たりまで爽やかに感じます。
ハムの塩味と旨味。「初日の出」の甘味と酸味と苦味。
全てが合わさったあとの余韻で、ちょっと幸せ気分になります。
最初は「ちょっと飲みにくいな」と思うぐらい硬かったですけど。
飲み切り前は、なかなか美味しいお酒に変身しました。
カッチリ感とか、ミネラル感とか。
「寝る子は育つ」的に、おいしくなるわ。
っていうか、伸びしろしかないよね。大器晩成的なやつ?
( #`Д´)=○)`Д゚).・;’∴ウソピョン
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前半は燗で、料理は淡泊な味付けの温かいもの。
後半は常温以下で、料理はやや濃い味付けで冷めても美味しいものがオススメです。
なお、羽田酒造さんの脱兎は伸びしろがありますがダットにはありません。
まとめ
羽田酒造さんの「初日の出 純米原酒 ひやおろし」を飲みました。
開栓後から徐々に味わいが変わり、適温まで変わるような楽しい日本酒でした。
個人的な好みは、開栓後1ヶ月ぐらいしてから冷酒で飲むスタイル。
開栓直後なら、少し温めて飲むのがオススメです。
羽田酒造さんの日本酒は辛口に感じるので、ペアリングしやすいです。
日本酒と料理の「味の高さ & 温度」を合わせてあげると、いい感じになります。
以下、この日本酒の概要です。
醸造元 | 羽田酒造 有限会社 |
---|---|
分類 | 純米酒 |
酒米 | 京の輝き |
精米歩合 | 60% |
アルコール度 | 17.5度 |
日本酒度 | +4 |
酸度 | - |
参考価格 | 1,300円(税別)/720ml |
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