家呑みログ、48本目。
今回は“玉川 アイスブレーカー 純米吟醸 無濾過生原酒”をレビューします。
木下酒造さんの玉川の家呑みは、半年ぶり。アイスブレーカーは、初飲み。
これは、かなり美味いと感じました。好きです。
正直、今シーズンもう一回ぐらい家飲みしたい。
では、さっそく感想を。
「玉川 アイスブレーカー 純米吟醸 無濾過生原酒」の感想
玉川と言えば、日本酒を飲み始めたキッカケのうちの1本。
そんなわけで、木下酒造さんはちょっと思い入れのある醸造元さんです。
1年前に日本酒を飲み始め、アイスブレーカーの存在を知ったのは完売後。
今年やっと、三条河原町の酒屋くぼしまさんで買えました。
![玉川 アイスブレーカー 純米吟醸 無濾過生原酒 表](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/07/icebreaker1.png)
![玉川 アイスブレーカー 純米吟醸 無濾過生原酒 側面](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/07/icebreaker2.png)
南極の氷のような白群色のビンには、天色の中でたたずむペンギン親子のラベル。
なんともモダンで、涼しげですね。細身のビンのフォルムが素敵。
もうね、電球色の照明の下、片手でガチっと握って無骨にグラスへ注ぎたい。
ロックでも美味しいそうなので、トクットクッとついでカランと氷をすべらせたい。
ボサノヴァでも流しながら、パーソナルチェアに深く包まれたい。
左手には「青い鳥」。そして、右手でアイスブレーカーのロックをクルクルしたい。
![](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2019/12/datto-talk01-300x300.png)
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( #`Д´)=○)`Д゚).・;’∴サブクナイデス!
「Ice Breaker」の意味については、ビンに付いてるタグに詳しく書いてありました。
写真、貼っておきますね。
![icebreakerとは?](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/07/icebreaker3.png)
さて、アイスブレイクしたところで飲んでみます。
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爽やかなマジック香と木材が合わさったみたいな?
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プルーンのドライフルーツみたいな甘味と渋味。
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この生い茂るような酸味がいいね~!渋さもいい仕事してるわ~。
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剣菱好きな人、これ好きやろな。
これ、うまいですね!
一升瓶で買えばよかったかも。
玉川は温度による変化が楽しいと聞いたので、試してみました。
-2度(氷入れ)、19度(常温)、40度の3つで比較。
![アイスブレーカーで温度いろいろ](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/07/icebreaker4.png)
-2度は、氷で加水されて飲みやすい。
鋭く鋭敏な印象で、オツマミと合わせたい。
19度は甘渋さが印象的で、鋭さも残る。
和洋折衷な家庭料理が食べたくなる。
40度は、まろやか。酸味と辛さが印象的で、キレも早く感じる。
純和食に合わせたい。
![](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2019/12/datto-talk01-300x300.png)
スリムでモダンな酒瓶とは対照的に「中身は熟達した骨太のお酒」って感じですね。
合わせる料理も、そこそこシッカリしたものが良いような気がします。
「玉川 アイスブレーカー」でペアリング
アイスブレーカーのビンって、ちょっと心おどります。
料理もワクワクするような、パーティー気分になれるようなものにしようかと。
ポテトと明太子のピザを作りました。
![ポテトと明太子のピザ](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/07/icebreaker5.png)
茄子のペペロンチーノも一緒に。
アイスブレーカーは、常温より少し低いぐらいで。
甘いのに渋い。鋭いのにマロヤカ。
形容が難しい味わいだけど、ピザやパスタの濃厚な味にもガチっと寄り添える感じ。
みんなでワイワイしながら、パーティー料理とアイスブレーカー。温度は好みで。
そんなシチュエーションが、似合いそう。
![茄子のペペロンチーノ](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/07/icebreaker6.png)
続いて、塩麹に付け込んだ鶏肉の唐揚げ。
柔らかくて、旨味と塩味が濃厚です。
これは、アイスブレーカーの勝ち。
主役を食う脇役といったら失礼かもだけど、もはや主役の座を奪ってる。
アイスブレーカー、ホントおいしい。
なかなか、脇役に押し込めるのが難しいお酒ですね。
![塩麹に付け込んだ鶏肉の唐揚げ](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/07/icebreaker7.png)
こんどは、鶏肉を春巻きの皮で包んで揚げてみました。
残り物のポテトサラダも一緒に。包み揚げは、冷蔵庫の整理に便利。
今度は、しっかり冷やしてロックにしたアイスブレーカーで。
揚げ物をつまみながら飲むなら、こっちの温度がいい感じです。
![春巻きの皮のつつみ揚げ](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/07/icebreaker8.png)
おダシをたっぷり吸った、わらびのお揚げ巻き。
わらびの苦味と、おダシの塩味や旨味。日本酒飲が飲みたくなるオツマミ。
ロックのアイスブレーカーの鋭い甘渋さと、けっこういい感じです。
ただ、おダシの余韻もバサバサ切っちゃう。
![わらびのお揚げ巻きげ](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/07/icebreaker9.png)
続いて、肉じゃが。
こちらは、熱燗でいってみます。
料理の味わいの余韻をシッカリ楽しんでから、おもむろにアイスブレーカー。
そんな飲み方が、どちらも美味しく感じますね。
燗のアイスブレーカーで合わせたら、仕事の疲れも飛ぶうまさ。
ロックより、燗が好きかも。
![肉じゃが](https://sake.web-writer.blog/wp-content/uploads/2018/07/icebreaker10.png)
アイスブレーカー、いい。
もう一回、買いたい。もう一回、買いたい。もう一回、買いたい。
ロック推しのお酒だけど、燗もいい。それも、けっこう熱め。
玉川は、杜氏のフィリップ・ハーパーさんの燗酒愛がにじみ出てるようなお酒ですね。
「あ、これ作った杜氏さん、絶対燗酒好きやわ」って実感しました。
まとめ
木下酒造さんの“玉川 アイスブレーカー 純米吟醸 無濾過生原酒”を飲みました。
今まで飲んだ中では、5本の指入るぐらい好きなタイプでした。
ほどよく熟成した感じの甘味と渋味。穏やかだけど勢いのある酸味。
3つの味わいがバツグンのバランスで三位一体となり、とても美味しく感じました。
温度による変化、加水(ロック)による変化も楽しい。
そして、どの温度帯もそれぞれ個性があって、どれも良かったです。
以下、この日本酒の概要です。
蔵元 | 木下酒造 有限会社 |
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分類 | 純米吟醸酒 |
酒米 | 滋賀県産日本晴 |
精米歩合 | 麹米:60% |
アルコール度 | 17度以上18度未満 |
日本酒度 | - |
酸度 | - |
購入価格 | 1,188円(税込)/500ml |
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