京都・滋賀、幸せの日本酒ブログ

美味しいご飯と日本酒と、時々、オツマミ

富士千歳“しぼりたて”原酒(松井酒造)を飲んでみた

2017年10月30日

家呑みログ、11本目。

今回は、京都駅ビルの伊勢丹で“富士千歳しぼりたて原酒”を購入。
特定名称か書いてませんが、スペック的には本醸造酒でしょうか。

最近の晩酌は“アル添酒強化キャンペーン中”なので、チョイスしました。
濃いめの甘味と原酒ならではの辛さがうなる、飲みごたえあるお酒でした。

さっそく、レポートしますね。

“富士千歳しぼりたて原酒”とは、どんなお酒?

午前中、仕事を休みにした某日。
出勤前に、京都駅にあるJR京都伊勢丹に立ち寄りました。

京都駅ビル

画像提供:PIXTA/gandhiさん

JR京都伊勢丹の日本酒コーナーは、京都の地酒が充実してるのです。
その日は、何銘柄か冷やして試飲できるようにしてくれてました。( ̄ー ̄)ニヤリ

ニャコ
まーさーかー、しーごーとーまーえーにー?
ダット
・・・ゴクリ。

売り場の人に「アル添の地酒でオススメどれですか?」って聞いてみたところ。
「京都は、アル添酒が少ないんですよ~」と言いながら●●させてくれました。

ニャコ
「●●」って、なんやさ!?
ダット
「試飲」ちゃうで!((((;゚Д゚))))ガクガク
「見学」やで!((((;゚Д゚))))ブルブル
ニャコ
なんやねん「見学」って!笑

うまい!!(気がした)
ということで、コレを買いました。

富士千歳しぼりたて原酒正面
富士千歳しぼりたて原酒側面

“富士千歳しぼりたて原酒”は、酒槽(さかぶね)から流れ出たままを瓶詰したお酒。
「原酒」なので割り水してません。

冬の新酒は生酒で、春先以降は1度火入れしてあります。
夏を超えると熟成が進み、マッタリ落ち着いた口当たりになるとか。

では、飲んでみましょう。
まずは、冷蔵庫から出したての冷で。

ダット
バナナのような甘い落ち着いた香り。
セメダインのような感じもある?
ニャコ
甘味がブワァッと広がり、クワァっと喉が熱くなるな。
これ、メチャきつくない?・・・て、19度って書いてあるやん!
ダット
え!?そんなきついの?(ヤバ、仕事前に・・・)
で、で、でも、この感じ好き!(震え声)
「ん、飲んだ!」って感じするし、ダラダラ甘くなくてええやん?
ニャコ
なんか、動揺してないか?

「夏越え+アル添」のおかげか、原酒のわりに味がまろやか。
酸味が少なくて(度数が高いことを除けば)飲みやすい!

ロックにするとアルコールがおとなしくなり、さらに飲みやすいです。

伊勢丹の売り場の人に燗も勧められたので、アルミのチロリで温めてみました。

ニャコ
45度ぐらいで辛いのが効いてきて、甘味にかぶさってくるね。
ダット
55度ぐらいになると、メッチャ辛い!
でも、まだ甘味が負けず劣らず主張してくる。
ニャコ
甘い香りも、芳醇になるやん。
でも、わたしはロックが飲みやすくて好きやな。
ダット
ボクは、この喉から胸がクワァっとくる感じが好きやわ。

香りやや高めで、トロリとした口当たりとマッタリした甘さ。
本醸造っぽくない、良い意味で個性的なお酒です。

ちょっと落ち込んでるときに飲むと、気持ちを前向きにしてくれそう。
聞き上手で奮わせ上手な、料亭の上品な女将さんみたい?

個人的には辛さ際立つ飛びきり燗もよかったですが、女性にはきついようです。

“富士千歳しぼりたて原酒”は食事を選ぶ

ちよっと飲んでみた感じ、けっこう個性的な味だったので・・・。
料理は、何でもかんでもみんな合うとはいかない予感。

まずは、ロールキャベツでいってみます!笑

ロールキャベツでーん!

うん、違う。完全に、ワイン。
赤でも白でもいいので、酸味が効いたワイン欲しい。

じゃあ、わが家の“手抜き晩ご飯”の定番で勝負。
焼きそばで、どうだ。

塩焼きそば、濃厚甘口トンカツソース焼きそば、キムチ焼きそば。
いろいろ、あるよ。(焼きそばソースの“普通の焼きそば”がない!笑)

焼きそばでーん!

悪くないけど、違う。
どっちも主張が強くて、目指してる方向が違う。

想像するに、塩焼きの魚とか焼き鳥の塩とか合いそう。
あと、ポテチとかも良さげ。

鶏肉は冷凍庫にあるけど、焼き鳥作るのは面倒だなぁ。
よし、じゃあ唐揚げはどうでしょう?

唐揚げでーん!

お、まぁまぁ合うね。うまい。
やっぱり“旨味+塩味”系は無難に合います。

純和食も合うだろうな・・・。
ということで、肉ジャガ & 椎茸のジクと昆布で作った佃煮。

肉ジャガほくほく
佃煮は美味しいよね

肉ジャガは、合う。
それより、佃煮が凄く合う!

オツマミ系と一緒に飲むのがいいのかなぁ・・・。
“富士千歳しぼりたて原酒”は、日本酒そのものを味わいたい感じがしますね。

個性が光っちゃって、脇役になるのは苦手みたいです。
でも、美味しいことは間違いない!

ダット
アル添、いいかも。

日本酒と料理のマッチングって、意外と難しい?

以前、予習のためにいろいろ調べてこんな記事を書きました。

殿堂
料理に合う日本酒の選び方は?5つの料理例で解説してみた♪

うまい日本酒って、それだけでも美味しいですよね。 で、料理とマッチすると・・・さらに美味さがアップします! でも、料理に ...

↑みたいな記事を書いておいてなんですが・・・。
料理とお酒のマッチングって、机上の知識だけではまかなえませんね。

日本酒って、味に包容力があって何でも合いそうな気がします。
でも、いざ試してみると「合うんだけど、他のお酒の方がもっと合う」ということも。

ダット
今まで先入観なしでいろいろ試したけど、たくさん発見があったなぁ~。
身をもって体験しないと、わからないことが多い。
ニャコ
そやな、無理に洋食に日本酒を合わさんでもいいかな?
「この料理は、日本酒よりワインが合う」って思うことも多々あるよね。
ダット
それと、日本酒の銘柄個々の個性も無視できひんね。
ひと口飲んでからじゃないと、マッチングできそうな料理の想像ってむつかしい。
ニャコ
ちょっといい会席料理なんか、日本酒ツウは料理ごとに銘柄変えて飲むんかな?
ダット
ワインみたいやね!

今回の“富士千歳しぼりたて原酒”も、ひと口飲んでみないとわからないお酒でした。
爽酒的な本醸造だと思ってると、マッチングで「あれれ?」ってなりそう。

試飲してから買えるお店って、ホントありがたいですね。

ニャコ
やっぱり、試飲したんかい!!

まとめ

“富士千歳しぼりたて原酒”は、晩酌で美味しいオツマミと一杯やりたい!
日本酒を主役に飲みたい感じの、個性が光るお酒です。

アテは佃煮や、沢庵のような甘辛系のお漬物がよさそうです。

19度のアルコールがのどを熱くしますが、ロックにすると一気に飲みやすくなります。
「辛くてキレるお酒が好き!」と言う方は、上燗(45℃)以上もお試しあれ。

以下、概要です。

蔵元 松井酒造 株式会社
分類 原酒(冬の新酒は生原酒)
酒米 五百万石100%
精米歩合 70%
アルコール度 18%以上19%未満
日本酒度 +1.0
酸度 -
購入価格 1,028円(税込)/720ml

商品のご購入はこちら(松井酒造さんの公式通販)

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