京都・滋賀、幸せの日本酒ブログ

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招徳酒造「蔵開き 2018 秋」に行ってきた♪招徳いいね!

2018年10月17日

京都・滋賀では、10月~11月にたくさんの蔵開きが開催されます。
伏見では、10月13日に招徳酒造さんが先陣を切りました。

招徳酒造さんの代表銘柄は“招徳”と“花洛”です。
甘味はそこそこあるけど落ち着いていて、酸味や苦味で飲み疲れなく飲めます。

蔵開きの人出はちょうどよい感じ。にぎわってたけど、ならばずに飲めました。
きき酒クイズや蔵見学なんかも実施され、時間が経つのも忘れる楽しい蔵開きでした。

では、さっそくレポしていきますね。

招徳酒造「蔵開き 2018 秋」満喫レポ

招徳酒造さんは、伏見の他の蔵から少し離れたところにあります。
最寄りの京阪丹波橋駅から約1kmほど。15分ぐらい歩くと見えてきます。

開始時刻が10時で、10時半ごろには着いたんですけど。
早くも、たくさんの人でにぎわってました。

招徳酒造入り口

招徳酒造さんの蔵開きは、日本酒もオツマミもキャッシュオン方式みたいです。
チケット購入ではなく、各ブースでお金を払います。

日本酒ブース

今回の出品酒は14銘柄(リキュール×2銘柄、甘酒×1銘柄含む)でした。
代表銘柄“招徳”も“花洛”も、すべて純米です。

「数量限定」が多いので、後の方になると売切れが出るかもですね。

蔵開きのメニュー

無濾過生原酒が多いのと、生酛もいくつかあって心おどります。
燗まであるじゃないですか。

日本酒メニューを文字おこししておきます。

招徳蔵開き日本酒メニュー

  • 29BY 純米 無濾過生原酒 大吟 山田錦35%
  • 29BY 純米 無濾過生原酒 大吟 祝50%
  • 29BY 純米 無濾過生原酒 大吟 生酛
  • 純米大吟醸 生酛
  • 28BY 特別純米 無濾過生原酒 生酛
  • 29BY 純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦
  • 29BY 特別純米 無濾過生原酒 京の輝き
  • 特別純米 ひやおろし
  • 特別純米 花洛 生酛(お燗も可)
  • 純米吟醸 花洛 甘口(お燗も可)
  • 純米 にごり酒

メニューによると、1杯80mlらしいです。
自分のキャパを考えると、4杯ぐらいで止めたいところ・・・。

さっそく“29BY 純米 無濾過生原酒 大吟 生酛”から。
今まで飲んだ招徳の渋い甘さではなく、とってもキレイな甘味でした。

渋甘も大好きだけど、これも良いですね。

29BY 純米 無濾過生原酒 大吟 生酛

招徳酒造さんには、ファンクラブなるものがありましてね。
登録しておくと「蔵開きで1杯サービス」なんてこともあるようです。

今回は“29BY 特別純米 無濾過生原酒 京の輝き”をいただけました。
掛米用に開発され、スッキリした味わいが特徴の「京の輝き」で造ったお酒です。

骨太だけど、優しい甘味が美味かったです。

29BY 特別純米 無濾過生原酒 京の輝き

つづきまして“特別純米 花洛 生酛”をいただきました。
“花洛”を飲むのが初めてなので、楽しみにしてた一杯です。

甘味と旨味、雑味もうまく混ざり合いホッコリ美味しいですね。
これは、いつか家飲みでリピートしたいところ。

特別純米 花洛 生酛

もういっちょ、花洛を。
純米吟醸 花洛 甘口”を燗にしてもらいました。

「純米吟醸の甘口を燗にしたら、どうなるんやろ?」と、やや不安混じりでしたけど。
杞憂ですね。さすが。

フワッと柔らかく始まり、グイっと辛く終わる。
甘味・酸味・苦味の一体感があって、米の旨味も存分に味わえる。とろけるうまさ。

純米吟醸 花洛 甘口 燗

さて、いい感じになってきました。
もうちょい、飲みたいところ。

会場で知り合った方に“28BY 特別純米 無濾過生原酒 生酛”をオススメいただきました。

あーっ、これこれ、招徳って感じの穏やかに渋い甘味!濃醇で、おいしい。
かといって、飲みあきするようなしつこさも無いんですよね。

28BY 特別純米 無濾過生原酒 生酛

やっぱり、2合飲むとかなり酔っぱらってしまう体質です。

途中でツイッターのフォロワーさんをみつけ、乾杯させてもらったんですけど。
酔いがさめてから「無粋なこと、しちゃったなぁ」と反省しました。

せっかく奥様やお友達と楽しんでらしたのに、初対面で厚かましかったな、と・・・。
すみませんでした!

ダット
酔ってるときは、つつましいぐらいがちょうど良いですね。
ニャコ
また、始末書やな。
ダット
・・・。

招徳蔵開きはオツマミもおいしい!イベントも楽しい!

招徳酒造さんの蔵開きについて、もう少し詳しくレポしますね。

甘酒やオツマミ、イベントも充実してましたよ。

飲み疲れたら甘酒、鶏の塩焼きと手打ちそば

招徳酒造さんの蔵開きは、オツマミが充実してました。
やっぱり、ダシ巻きが人気ですね。すぐ売り切れてました。

待ち時間が発生してたのは、鶏の塩焼き
身もだえるぐらい、日本酒に合いますよね。

鶏の塩焼き

手打ちそばも、30分待ちぐらいの人気っぷり。

手打ち

そりゃ、美味しいし。
日本酒にも、合いますもんね。

手打ちそば

招徳酒造さんは、米麹(こめこうじ)の甘酒も作っておられます。
酒粕(さけかす)で作る甘酒と違い、アルコール0%で砂糖不使用。

これがまた、まろやかで嫌味のない優しい甘さ。
サラリ、なめらか。ツブツブ感なしでのど越しがよく、飲みやすいんです。

飲み疲れてきたら、甘酒でブドウ糖を補給しておきましょう。

招徳甘酒

それにしても、お酒がすすむ蔵開きですね!

きき酒クイズや酒蔵見学も開催

招徳酒造さんの蔵開きでは、イベントも盛りだくさんでした。
ボクは間に合いませんでしたけど、開始一番に鏡開きと振る舞い酒もあったようです。

そのときの、招徳酒造さんのインスタグラムがこちら↓

午前と午後、一回ずつ「きき酒クイズ」も開催されてました。
5種類の日本酒をきき酒で当て、上位入賞者にはプレゼントがもらえるそうです。

解答用紙

たくさんの人が、真剣にきき酒されてましたよ。

きき酒

十四代目蔵元・木村さんの案内で、酒蔵見学もさせていただきました。
(杜氏の大塚さんが案内してくださる回も、あったようです)

この写真は、蒸し器の前。

蒸し器

こちらは、麹室の前。

麹室

こちらは、貯蔵タンクと圧搾機の前。

貯蔵タンク

見学時間が30分ぐらいだったので、ササっと回って終了。
質問とかは、する時間がなかったです。

うーむ、もっとジックリ招徳さんの酒造りに触れてみたい。
招徳ファンクラブでは蔵見学もあるそうなので、次の機会も行ってみたいと思いました。

招徳酒造とは?

「招徳酒造さんの蔵開きに行ってみたい!」と思った方へ。
少しですけど、予習したことも載せておきますね。

所在地

まず所在地ですけど、先述のとおり丹波橋から1kmほど歩いたところにあります。

玉乃光酒造さんとか、キンシ正宗さんの近くですね。
伏見の酒蔵群の中では、かなり北よりの場所にあります。

歴史

招徳酒造さんは、木村氏が1645年に洛中で創業されました。
そのあと、大正中期に都市計画の都合や伏見の勃興に合わせて現地に移転されてます。

さらに、昭和18年には4醸造場(酒井家、藤井家、木村家、木村本家)が企業合同。
共栄酒造という社名を経て、昭和39年に招徳酒造になったそうです。

ダット
洛中から伏見に移転した酒蔵は、招徳さんの他に松本酒造さんやキンシ正宗さんがあります。
ニャコ
今も洛中で酒造りしてはるんは、佐々木酒造さんと松井酒造さんだけやね。

当初、酒造りは兵庫の但馬杜氏と福井の糠(ぬか)杜氏が指導されてたそうです。
その頃は、隣り合う蔵で両杜氏が別々に酒造りをされてのだとか。

しかし、阪神大震災の影響で1つの蔵が使用不可能になり、現在の蔵に集約されました。
藤岡酒造さんといい、伏見の蔵も震災の影響が大きかったんですね。

藤岡酒造さんについては、こちらをどうぞ。

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招徳酒造さんの蔵元は、十四代目・木村紫晃(しこう)氏。
現在の杜氏・大塚真帆さんとともに、会社の体質強化に取り組んでこられました。

その甲斐あってか、長かった苦労期を脱して利益を伸ばせるようになってきたとか。

ダット
木村社長と大塚杜氏、どことなく似た雰囲気の方でした。
気さくそうだけど、芯があるというか。聡明でこだわりがある人、みたいな。

ちなみに、大塚さんは女性杜氏として昨今注目されてますが。
招徳さんの生え抜きで、男社会の中で数々のご苦労を乗り越えてこられたんだと思います。

若い蔵人を巻き込み働き方を変えて行ったり、生酛造りを始めたり。
ちなみに、なんと、以前こんなことを話しておられます。

実は社長から「杜氏をやれ」といわれたことはないんです。いつの間にかなっていたという感じ。
産経WEST「京で輝く」より

勉強熱心でリーダーシップのある方みたいなので、既成事実だったんでしょうね。
かっこいいなぁ。

酒造り

酒造り

さて、お酒造りも見ていきましょう。

招徳酒造さんは先代蔵元が昭和40年代から純米にこだわり、今はほぼ全量が純米酒です。
冷やで飲んでも美味しい。燗にしても美味しい。食中酒として、すごく良いですよ。

そのお酒造りを支える“”は、御香宮の名水“御香水”と同じ水脈です。
仕込み水を飲ませてもらいましたけど、引っ掛かりのない柔らかいお水でした。

井戸

いっぽう、酒米も京の輝きをはじめ京都の米にこだわっておられます。
その多くは、京都府綾部市の農業法人・丹波西山さんによる契約栽培だとか。

丹波西山の西山氏も、招徳酒造さんで酒造りを学ぶほどのこだわりよう。
現杜氏の大塚さんと年代が近いこともあり、互いに意見交換することもあるそうです。

ニャコ
酒米の作り手と日本酒の作り手が信頼しあえるパートナーというのは、いいことやね。
ダット
飲み手としても安心感があるし、やっぱり出来上がりにも影響するんじゃない?

最後に、招徳酒造さんの酒造りや西山さんの米作りが垣間見えるビデオを貼っておきます。
酒造りを知る参考になるし、なんだか鑑賞後がすごく心洗われる気分になりますよ。

こんなの見ちゃうと、またすぐにでも招徳さんの蔵開きに行きたくなりますね。

挿入曲の作曲・演奏が大塚さんというのが、おどろき。
本当に、多才な方ですね。

まとめ

招徳酒造さんの蔵開きに行ってきました。
日本酒が美味しいのは、言わずもがな。オツマミも、めっちゃうまかったです。

招徳酒造さんは純米酒にこだわっていて、とっても幸せな味わいです。
大塚杜氏が始めた生酛もグッド!冷やでも燗でも楽しめるシッカリしたお酒でした。

きき酒クイズや酒蔵見学など、イベントもあって一日中楽しめます。
子連れの方も、何人かおられましたよ。

以下、このイベントの概要です。

イベント名 招徳酒造 蔵開き
開催日時 2018年10月13日 10時~15時
所在地 京都府京都市伏見区舞台町16
電話 075-611-0296
最寄駅 京阪「丹波橋駅」から約1km(徒歩約15分)
駐車場 近隣はコインパーキングが少ない
公共交通機関を推奨
予算 2,000円/1人

最新情報はコチラで。↓

招徳酒造公式ホームページはこちら

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