家呑みログ、22本目。
日本酒を飲み始めて、初めての冬。
「何か新酒を飲んでみたいなぁ」と思い2本買いました。
今回は、そのうちの1本“白木久 新酒しぼりたて”をレポートしますね。
では、さっそく。
“白木久 新酒しぼりたて”ってどんなお酒?
今回のお酒は、酒屋くぼしまさんで購入しました。
2017年9月にオープンされたお店で、三条河原町東入ルにあります。
三条京阪や地下鉄市役所前駅から、歩いて5分ぐらいですね。
こちらのオーナーさんは、酒造会社で長年営業をされたあと独立されたそうです。
知識が豊富で、初心者にも親切丁寧に説明してくださいました。
「京都の新酒が飲みたいです!」と伝えると、推してくださったのがこの2本。
木下酒造さんの“玉川”と白杉酒造さんの“白木久(しらきく)”です。
厚かましく試飲をリクエストしたら、快く味見させてもらえました。
玉川は「マッタリ濃醇な甘味」で白木久は「スッキリ濃醇な甘味」ですね。
どちらも生原酒なので、アルコール感がガツンときます。
美味しかったので2本とも買い、年末を新酒で楽しむことにしました。
何気に、試飲グラスが凄かった・・・薄くて、口当たりがメチャいい。
聞けば“木村硝子”さんのグラスだとか。
三条河原町に行くときは、寄りたいお店ですね。
コミュニケーション苦手やのに、頑張ってるやん。
うちに戻って、さっそく開栓。
まずは白木久から。
白木久は、2度目です。前回は“円熟純米原酒”を日本酒の日(10/1)に飲みました。
凄くほっこり&リラックスできるお酒だったので、今回も楽しみです。
“円熟純米原酒”の家呑みレポートはこちら。
-
“シラキク 円熟純米原酒”(白杉酒造)を飲んでみた
家呑みログ、9本目。 京丹後市にある白杉酒造さんの“シラキク円熟純米原酒”を購入。 これで、10月1日の日本酒の日に乾杯 ...
蔵元の白杉酒造さんは、酒米ではなく食用米を使った日本酒造りをされています。
それが理由かわかりませんが、飲むとご飯を食べたときみたいに気分がホッコリ。
“白木久 新酒しぼりたて”も京丹後新米コシヒカリ100%とのこと。
さて、味わいは試飲のときと同じなのか違うのか、楽しみです。
飲んでみます。
食用米と言われれば、そんな気がする甘さやね。
アルコール度高いし、わたし的にはロックがいいなぁ~。
食中は、ロックで味わいを丸くして飲みたい感じやね。
薄味の料理でも、合わせやすそう。
アル添の無濾過生原酒(普通酒)は、これで3本目です。
ちなみに、前に飲んだのは“香の泉 鳳紋”と“金鵄正宗 蔵開き限定酒”でした。
“香の泉 鳳紋”のレビューはこちら。
-
香の泉“氷温貯蔵無濾過生原酒”鳳紋(竹内酒造)を飲んでみた
家呑みログ、8本目。 滋賀県湖南市にある竹内酒造さんの“香の泉 氷温貯蔵無濾過生原酒 鳳紋”を購入。 これは買ってよかっ ...
キンシ正宗さんの“蔵開き限定酒”のレビューはこちら。
-
秋の蔵開き限定“無濾過生原酒”(キンシ正宗)を飲んでみた
家呑みログ、14本目。 今回は、キンシ正宗さんの蔵開きで買った“限定 無濾過生原酒”をレポートします。 「2017年 秋 ...
こうしてアル添の無濾過生原酒を3本飲んでみると、味わいに傾向があるような?
その最たる特徴は、濃醇な甘味と力強いアルコール感かなと思います。
あの甘味と、胸がカッと熱くなるほどの辛さが記憶に残りますね。
クセになる感じ?ときどき無性に飲みたくなります。
今回の“白木久 新酒しぼりたて”もそんなお酒で、優しくて濃い甘味が個性的です。
さて、どんな料理と合うのか。
“白木久 新酒しぼりたて”と居酒屋メニュー
“白木久 新酒しぼりたて”は、味わい濃醇でアルコール度が高い日本酒です。
このタイプのお酒は単独でも飲める反面、料理と喧嘩しやすい。
そういうときは、日本酒バル的なメニューが無難ですよね。
いわゆる“アテ”とか“酒の肴”系の料理がよく合うと思います。
ということで、レンコンの挟み焼。
付け合わせは、カボチャの炊いたん。
豚肉とエリンギを炒め、九条ネギを添えて。
京野菜のひとつに数えられる“九条ネギ”は、辛さがやわらかです。
京都のラーメン店でもよく見ますね。
付け合わせは、にんじんシリシリ&春雨サラダ。
こういうメニューだと、日本酒の役割度が上がりますよね。
「日本酒が主役で料理がサブ」でもありです。
“にんじんシリシリ”は、沖縄の郷土料理らしいです。
うちは、ニンジンとシーチキンで作ります。これが、お酒に合うんだな。
参考 味の素レシピ大百科「にんじんシリシリ」
ご飯ものに“白木久 新酒しぼりたて”をロックで
“白木久 新酒しぼりたて”の甘味は、家庭料理と馴染みやすい甘さです。
ただしちょっと濃いので、食中はロックがいいですね。
味わいも丸くなるし、スイスイいけるね。
ロックにすると薄味から濃い味まで、和洋中なんでも合わせやすいお酒ですね。
ご飯ものメニューなんかでも合いました。
たとえば、オムライス。
ボクもうちの子たちも、大好きメニューです。
牛丼とかでも合うし、口の中に残る油を洗い流す効果も。
ちなみに、アップルケーキとの相性が良かったです。
白木久の甘味がアップルケーキの甘味とシームレスにつながっていく感じでした。
改めて、日本酒とスイーツは合うなと感心しました。
まとめ
“白木久 新酒しぼりたて”は、濃醇で優しい甘さが特徴の日本酒でした。
ただし無加水のアル添原酒なので、とても力強いアルコール感もあります。
“最初の一杯”にいい日本酒だなと思いますが、濃い味わいが食中には不向きかも。
と思いきや、ロックにして加水されることで一気に懐が広いお酒になります。
このあたりは、食用米から造ったお酒の底力なのでしょうか?
実力派のお酒だな、と思いました。
以下、概要です。
蔵元 | 白杉酒造 株式会社 |
---|---|
分類 | 無濾過生原酒(普通酒) |
酒米 | 丹後産コシヒカリ100% |
精米歩合 | 70% |
アルコール度 | 18%以上19%未満 |
日本酒度 | - |
酸度 | - |
購入価格 | 1,144円(税込)/720ml |